高血圧&栄養素

血圧を調整する栄養素

高血圧の改善に役立つ栄養素には、カリウム、ラクトトリペプチド、DHA、EPA、テアニン、ギャバ、コエンザイムQ10などがあります。血圧に限った話ではありませんが、その他のビタミン、ミネラルもバランスよく摂取することが重要です。通常の食事の補填という意味では、サプリメントで補うのもよいでしょう。

カリウム

カリウム

高血圧の対策として耳にすることが最も多い栄養素といえば、カリウムではないでしょうか。カリウムが血圧を低下させるとよく言われているのは、血圧上昇の原因のひとつであるナトリウムの排泄を促す働きがあるからです。厳密に言うと、本来、カリウムとナトリウムは体内でバランスよく存在して、筋肉の収縮を助けたり細胞の健康を維持したりする必要があります。しかし、現代人はナトリウムを多く、カリウムを少なくしがちである為、バランスを崩し、高血圧となっています。カリウムの摂取は、高い血圧を正常に近づける働きがあります。

カリウムが多く含まれている食品は、主に緑黄色野菜や果物、豆類などで、とくに海草に多く含まれています。体内のイオンバランスを維持する為に適正な摂取量の目安は男性であれば一日あたり2000mg、女性であれば1600mg、授乳中の女性の方は1970mgとされています。但し、生活習慣病の予防として望ましい摂取量は、男女ともに3500mg/日を摂ることが支持されています。

カリウムの食事摂取基準


男性(mg/日) 女性(mg/日)
年齢 目安量 目標量 望ましい摂取量 目安量 目標量 望ましい摂取量
1〜5歳 800     800    
6〜7歳 1,100     1,000    
8〜9歳 1,200     1,200    
10〜11歳 1,500     1,400    
12〜14歳 1,900     1,700    
15〜17歳 2,200     1,600    
18〜29歳 2,000 2,800 3,500 1,600 2,700 3,500
30〜49歳 2,000 2,900 3,500 1,600 2,800 3,500
50〜69歳 2,000 3,100 3,500 1,600 3,100 3,500
70歳以上 2,000 3,000 3,500 1,600 2,900 3,500

目安量:授乳婦は+370 mg/日

カリウム摂取の注意点

カリウムは通常、多く摂取しても余剰の分だけ腎臓により体外へ排出され、日常生活で腎臓の代謝機能を上回るカリウムの摂取が起こることは稀ですので、健康な人であれば多めに摂取しても問題ありません。但し、腎機能に障害が起こり、カリウムの排出が正常に機能していない「高カリウム血症」の方は、カリウム摂取に注意する必要があります。高カリウム血症では、手足のしびれや不整脈、吐き気などを覚え、最悪の場合、致命的な心不全を起こすこともあります。高血圧と腎障害を併発している方は、医師の診断のもと食生活の改善を行なってください。

ラクトトリペプチド

ラクトトリペプチド

LTP(ラクトトリペプチド)とは、健康食品、特定保健用食品(トクホ)などに多く用いられるようになった、動脈硬化を抑え血圧を下げる効果が期待される栄養素のひとつです。血管のつまりを予防する働きが期待されるVPPとIPPから成っており、昇圧作用のあるアンジオテンシン(ACE)の働きを阻害する効果があります。

DHA/EPA

DHA・EPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)はともにn-3脂肪酸、不飽和脂肪酸と呼ばれるもので、魚などに多く含まれる栄養素です。メタボリック症候群の診断項目のひとつでもある中性脂肪値を下げる働きがあり、心臓疾患のリスクを予防することが期待できます。

テアニン

テアニン

お茶に含まれる栄養素で、旨み成分のひとつでもあるテアニンには、ストレスを軽減させリラックスの効果があります。興奮・緊張を抑える働きがあり、睡眠を助け、疲労回復にも効果があり、高血圧の改善でも期待されている栄養素です。

ギャバ

ギャバ

GABA(ギャバ)とは、γ(ガンマ)-アミノ酪酸と呼ばれるもので、脳内で働く神経伝達物質です。ギャバには血圧を低下させ、脳や筋肉の興奮を鎮め、緊張を和らげる働きがあり、高血圧への効果も期待されています。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10

CoQ10、コエンザイムQ10(キューテン)は体内に存在する物質で、細胞で栄養素の燃焼を助ける働きがあります。心不全の医薬品として用いられてきましたが、年齢とともに減少していくことから、サプリメントで補おうという人も多くなりました。尚、肉類、魚介類などにも含まれています。

ページ先頭

高血圧
血圧の仕組み | 高血圧とは | 高血圧の原因 | 肥満とメタボリックシンドローム | 高血圧を放っておくと・・ | 高血圧の検診・検査
食生活の改善 | 血圧を調整する栄養素 | 適度な運動と生活改善 | 高血圧の薬について
妊娠高血圧症候群 | 血圧検査について | 意外と知らない緑茶パワー | 塩分で高血圧になるメカニズム