肥満&メタボリックシンドローム

肥満とメタボリックシンドローム

肥満は直接身体に影響を及ぼすほか、運動不足やナトリウムの過剰摂取など、さらに悪影響を助長する生活習慣になりがちです。合併症を来たした場合は、メタボリックシンドロームと呼ばれ、リスクの高い状態となります。

肥満の定義

肥満とは、体重、あるいは体脂肪率などがある一定基準以上の状態であることです。肥満は高血圧や糖尿病、あるいは心臓病などの身体の異常を起こしやすく、標準的な体格と比べて病気のリスクが大きくなると言われています。肥満状態の改善は健康な生活を送る上で必要な処置と言えるでしょう。

但し、過度のダイエットや誤った減量方法はかえって健康に悪い影響を及ぼします。生活改善は標準体重、適正な体脂肪率を目標として行ないましょう。尚、肥満状態と適正な状態とを判断する簡易的な基準として、BMIと体脂肪率というものがあります。

メタボリックシンドロームとは

メタボリック

メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)とは内臓脂肪による肥満に、高血圧、あるいは血糖値の異常、血液脂質の異常などを複数併発した状態のことです。「メタボ」などの略称でも耳にすることが多くなりました。心疾患や動脈硬化などの心血管病、さらに脳卒中などを起こす危険性が高いものと考えられ、自覚症状の無い生活習慣病によって起こるリスクをより早い段階で特定する試みとして近年重要視されています。心疾患については35倍もの危険性があると言われています。

尚、「メタボリック(metabolic)」とは新陳代謝という意味であり、血液中の糖や脂質の代謝が正常にできていない状態という意味も含まれています。その原因は生活習慣にあることがほとんどで、改善には日々の生活を改める必要があるでしょう。

メタボリックシンドローム診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準は国によって様々ですが、日本ではウエストのサイズを必須項目として、腹囲が規定以上で、かつ、血圧検査、血液検査により高血圧、高血糖、高脂質の追加項目の中から2つ以上が該当する場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。

厚生労働省による診断基準

  項目 基準 基準値
必須項目 ウエスト周囲 男性 85cm以上
女性 90cm以上
追加項目
(2項目以上該当の場合)
高血圧 収縮期血圧 130mmHg以上
拡張期血圧 85mmHg以上
高血糖 空腹時血糖値 110mg/dl以上
脂質異常症 中性脂肪(トリグリセリド) 150mg/dl以上
HDLコレステロール 40mg/dl未満

必須項目+追加項目の(高血圧・高血糖・脂質異常症)の2項目以上を該当する場合、メタボリックシンドロームとなります。基準が複数あるものは、いずれかに該当した場合となります。

BMI

身長と体重との関係から標準体重を求め、数値が一定以上の場合に肥満とする計算方法のひとつがBMI、ボディマス指数です。標準体重とは、統計から病気を最も起こしにくい状態の体重をいいます。BMIは成人の体重診断で広く使用されている方式で、その計算方法は体重kgを身長mの二乗で割った値になり、22が標準体重で、日本では18.5以上25未満が正常範囲とされています。25以上で肥満傾向となり、30以上で肥満とされます。

BMIは自分の身長と、体重計で体重を知ることが出来れば簡単に数値を求めることができます。その一方で、身長と体重だけが判断基準のため、身長によるずれが発生するほか、脂肪がどの程度かという所までは特定できない方法の為、ある程度の目安と考えて、厳密にはその他の診断と合わせて参考にすることがよいでしょう。

肥満の基準

日本肥満学会によるBMI基準

〜18.5(未満) 低体重
18.5〜25(未満) 正常
25〜30(未満) 肥満(1度)
30〜35(未満) 肥満(2度)
35〜40(未満) 肥満(3度)
40〜 肥満(4度)

体脂肪率

体脂肪率は肥満診断にも用いられる判断基準のひとつです。体重と脂肪の比で求められる数値で、身体の内、何パーセントが脂肪の割合なのかということを測定することができます。

最近では、生体インピーダンス法という非常に弱い電流を使って体脂肪率を測定する方法により、家庭用の体脂肪計も生まれ簡単に測定できるようになりました。但し、家庭用の体脂肪計は測るときの状態により数値の変動が大きいので、こちらもあくまで目安としてとらえて頂くのがよいでしょう。

体脂肪率基準 男性 女性
30歳未満 30歳以上 30歳未満 30歳以上
正常値 14〜20% 17〜23% 17〜24% 20〜27%
肥満 25%以上 25%以上 30%以上 30%以上
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